2015/09/29

サルペトリエル病院へ l'hôpital de la salpêtriere

      文化遺産の第二目、日曜日は13区のサルペトリエル病院に行きました。
      この日はガイドツアーがあるそうですがスケッチしたかったのでフリーで行くことに。
     
      たまにメトロやバスでオステルリッツ駅付近を通りがかると、
      高い塀の向こうに、広大な中庭を擁した大きなドーム屋根の建築物が見え、
      その威容さと美しさにいつも目を惹かれていたところです。
      
      観光ガイドには出て無いので、これも共産党本部と同じに、何なのか
      ずっと知らなかったのですが、ルイ14世の時代に建てられた歴史ある病院なのね。
     
      現在は付属大学を擁する総合病院で救急病院もあり、かのダイアナ妃も此処に
      担ぎ込まれて亡くなったのだそうです。
             
                         メトロのサンマルセル駅出たところ
                            大学と案内所



                    その隣が救急入り口、設備万端ぽいです。
                           ここが83番地



              主病院入り口へは道沿いにずっと先の47番地まで歩く


           ここの精神病患者を鎖から解放することを命じた革新的医者の像。
         今の病院と違って、昔は罪人・精神病患者・売春婦とが一緒くたでした。
         フランス革命当時はそういう人たちが2千人も収容されていたそう。


            中庭入り口で、看護婦さんががなにやら訴えていました。
            真ん中の人の着こなしがチャーミング。
             左の女性はバリバリ運動家みたいで演説が燃えてました。



                      なかなか終わらないので、聞くのは切り上げて中に入ることに。


                         やっと入れた。  
             普段はこの屋根部分しか見えないまま通り過ぎてました。
   


                   振り返って入り口をみたところ
        

                 広すぎて、院内巡回バスが走ってるのですね。

      
                   まるでちょっとした公園 院内のオアシス



                 あまりに広くて複雑で、新参者には何処がどうやら


                
                   ずっと向こうにも通り抜けられそう




              綺麗な黄色ひさしは病棟なのかもと予測、青いのもあったお。






               ミサが終わったので教会の中に入ると、広いのに質素でびっくり。








                でも長年疑問だった場所に入れてよかったです。









             文化遺産の日に行くには地味すぎだったかも。まぁ病院だし。
 
                  
              でも別世界の雰囲気で、旅行気分にはなれたかな。


                  

2015/09/25

フランス共産党本部へ Journées du Patrimoine- l'espace Oscar Neymeyer


       9月第三週末は「フランス文化遺産の日Journées du Patrimoine」ですた。
       毎年この二日間に限り、普段は見られない建物や施設が開放されて、
       誰でも無料で見ることが出来るのです。
       見学だけでなく、場所によっては講演や色々な催し物をするところもあります。

      文化大国の名に恥じず太っ腹な催しで、毎年楽しみにしている人も多いようです。  
      私も今まで何度かあちこち行きましたが、ポピュラーなところばかり選んでたので、
      結構並んでから入ったものです。
      毎年一番人気はやはり大統領官邸で、朝から5時間待ちとかが普通です。

      あきらめて首相官邸へ向かい2時間待って中を見られた上、時の首相
       ド・ピルパン氏が握手してくれたことも。
      他にパリ市庁・内務省・穀物取引所・国会議事堂など、毎年色々見てました。
      どれも蒼々たる歴史的建造物で見ごたえあって嬉しい思い出です。
       
      でも混雑が嫌いなのと、数年前から、何故か私と一緒に文化遺産を
      見た人は翌年帰国するジンクス発生、気軽に一緒に行く人も限られるし、
      近頃は出かけていなかったです。
      
      でも今回スケッチ会で、有名な現代建築家の建物の見学とスケッチが提案され、
      そこはディープ19区で、特に見処も無く観光は勿論在住の日本人も
      あまり来ないようなところにあります。
      コロロネル・ファビアン駅すぐ傍のこの奇妙な建物を、以前初めて見た時は、
      とても驚きましたがずっとそれが何なのかは知らずにいました。
      
      このたび「共産党本部」と知って「げっ」となりました。

     作者はブラジルからパリに亡命した超有名な現代建築家オスカー・ニーマイヤー。
     彼はフランスで共産党に入党し、その縁でこの建物が作られました。
     そして在仏20年の後、彼は祖国に戻り、また活躍しました。
       
     よく知らないけど超有名な現代建築家の作ということで、コルビジェ好きとしては、
     やはりこれは行かねば、と参加しました。

            
                      メトロの駅出てすぐの景色



                     中庭入って右手側


               男の子との対比で大きさが分かりやすいですね。
              建物の足場がピロティぽくて、どきどきしてきました。
              

      
                        庭正面


           建物中央の地面が細くくりぬかれていて、潜っていくように入っていきます。
              こんな入り口、やっぱり普通じゃなくて、どきどきします。


           入り口から奥に向かって広いフロアーの一面がカーブしていて、
           これがただのスロープでなく微妙にうねっていて、まるで森の中か、
           はたまたボルフのグリーン上にいるかのような錯覚になりました。
                これは奥から入り口方向を撮ったもの。
 

                     このソファーも有名らしいのですね。 
        試しに座ってみましたがコルビジェソファと同様に、動けなくなりました。


                 半地下という感じで天井が異様に低い。

 
             フロアからゆったり下がった一番奥に、小さい入り口があります。
               さっきの白い丸屋根の底が天井の隙間から見えます。

                   
                 小さな入り口入ると大集会室です。これが凄い。
                 丸屋根一面に小さい白い板が交互に連なって七夕状態。
                この大集会室が、入り口の白い屋根の正体なのですね。


               後方にはスピーカーや音響が設置されてて
                選挙の時とか盛り上がるんだろうな。
             熱心に子供に教えているお母さん、党員かしら♪、なんて。


     そしてエレベーターで一挙に6階に昇り、小さな螺旋階段を
上がった先は、 素晴らしい展望+建築物


               はしゃぐ見学者たちを尻目に黙々とスケッチするわが同志(笑)


                 絶景は絶景ですが、スケッチには遠すぎ。


               1階から6階までは共産党本部のオフィスですが、
              一面ガラス窓で綺麗ですね。これも有名建築家の作らしいです。
               
                    でも近場の景色を一枚描きました。


              やーでも凄く良かったです。いいもの一杯見られて興奮しました。
              行って良かった。待たなくてもすぐに入れたし。
             こういう所も一杯あるのだから、もっともっと色々見ておけば良かったなぁ。


                       建物全景です。                        
 



2015/09/23

サン・ミッシェル橋の袂から vue sur le quai St-Michel

 
               パリ中心地のセーヌ河沿いの遊歩道
            
                            人や車を避け、河沿いをそぞろ歩くのもおつです。
  
        いつも賑やかなスポット、サン・ミッシェル橋の袂に降りて描くのが好き。          
                まず河岸から仰ぎ見たノートルダム大聖堂を描く。 
               


               ここは屋根付きなので、お天気が悪くても描けます。


          それから後ろを向いて、橋向こうにパリ最高裁判所を仰ぎつつもう一枚。

              

同じ場所を動かずに良い景色が描けて便利。



河正面の、階段と赤い日さしのカフェも絵になりますね。

もう少し木の葉が落ちた頃のほうが良いかな。



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